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ワークショップ『みみをすます』について

ワークショップ『みみをすます』
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このワークショップは、2時間ほどかけて2kmほどの道のりをゆっくり歩きながら、「音を聴く」「静けさを聴く」「みみをすます」という意識状態をガイドするという内容です。

カナダの音楽家マリー・シェーファーが提唱した「サウンドスケープ」(音風景)という概念の可能性をふまえてはいますが、音風景学や環境調査ではありません。音を聴くことによる意識の拡張を主題として、周囲の環境を聴くことを通じて自身の意識の在り様に注意を向けるという方向性です。
また瞑想法とも近似していますが、とくにヨガや禅のメソッドを取り入れているわけでもありません。基本的にはフィールドレコーディングの活動を通して感じてきた自身の感覚やリスナーシップに基づいています。

これまで(2015年現在)都内を始め、益子、新潟、盛岡、秋田、弘前、仙台、守谷、甲賀、奈良、京都、阿蘇、沖縄、札幌など、全国約50カ所以上で開催し、好評を得てまいりました。

これは私にとってライフワークと言ってもよく、また演奏活動や音楽制作活動と同様、時にはそれ以上に重要な位置を占めるようになってきています。


「音を聴く」
意外に音を聴くのは難しいものです。はじめは、比較的はっきりした音に耳を傾けてみましょう。身近なところに面白い音やオヤっと思うような音があります。「あれはなんの音だろう?」という興味にしたがって音を聴いていきます。

「静けさを聴く」
目立つ音の背景にも、かならず「何の音かはわからない音」が鳴っています。「遠くから聴こえるぼんやりした音」や「目立つ音の合間の静けさ」に注意を向けていき、だんだんと遠くへ意識を開いていきます。

「みみをすます」
個々の音の面白さや意味を聴き取るのではなく、「聴こえ方」や「風景としての音」に意識を向けます。ひとつの音に注意を奪われてしまうのではなく、「集中しないことに集中する」「音が身体に流れ込んでくるのに任せる」というつもりで、音のテクスチャーや微細な変化をたのしみます。

「もどる」
みみをすませたあと、すこしぼうっとするような,プールのあとのような心地よさを感じることがあります。聴覚情報を意味によって選り分ける作業から少し解放されて安らいでいるからだと思われますが、このまま人や車の多いところに行くのは危険ですので、すこしずつ話したりしながら、日常的な感覚にもどっていきます。


ワークショップは、どなたでも参加できます。また依頼も随時受け付けております。お気軽にご相談ください。

ワークショップ『みみをすます』開催情報は、「お知らせ」より「hofli sound diary」をクリックしてください。主に春と秋の気候の良い季節に開催しています。

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by hofli_works | 2013-06-05 10:35 | ワークショップ『みみをすます』
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